中山美穂さん「2、3日心がえぐられ」と記した5日の最後の投稿、添えたパリ生まれ作家の作品のメッセージ

 女優で歌手の中山美穂さん(54)が6日、東京都内の自宅で死亡しているのが見つかった。54歳。捜査関係者によると浴室で倒れていたという。中山さんは同日午後5時半にビルボード大阪でライブを予定していたが、当日になって「体調不良のため」と中止が発表されていた。インスタグラムは5日夜に更新されたばかりだった。

 中山さんは最後となったインスタで「先日行ったルイーズ ブルジョワ展  写真下手すみません  2、3日心がえぐられて、一緒に行った友としか会話が出来なかった。 写真下手だけど、上手くてもなんにも表現できない」と、六本木ヒルズの森美術館で開催中の「ルイーズ・ブルジョワ展」を鑑賞したことを報告していた。

 ルイーズ・ブルジョワはパリ生まれで、20世紀を代表するアーティストの一人。森美術館の公式サイトによると「ブルジョワの芸術は、主に自身が幼少期に経験した、複雑で、ときにトラウマ的な出来事をインスピレーションの源としています。彼女は記憶や感情を呼び起こすことで普遍的なモチーフへと昇華させ、希望と恐怖、不安と安らぎ、罪悪感と償い、緊張と解放といった相反する感情や心理状態を表現しました。また、セクシュアリティやジェンダー、身体をモチーフにしたパフォーマンスや彫刻は、フェミニズムの文脈でも高く評価されてきました。」と説明されている。

 中山さんは、本展の副題でもあり、ハンカチに刺繍で「地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」(※英語で)とつづった晩年の作品の写真を添えていた。森美術館のサイトでは「この言葉は、ブルジョワの感情のゆらぎや両義性を暗示しつつ、ブラックユーモアのセンスをも感じさせます。自らを逆境を生き抜いた『サバイバー』だと考えていたルイーズ・ブルジョワ。生きることへの強い意志を表現するその作品群は、戦争や自然災害、病気など、人類が直面する、ときに『地獄』のような苦しみを克服するヒントを与えてくれることでしょう」と記されている。

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