山下智久 40代目前も衰えぬチャレンジ精神「完成のない人生作りたい」5年ぶり民放ドラマ主演

 ブルーモーメントで名演を見せている山下智久(撮影・棚橋慶太)
 ブルーモーメントで名演を見せている山下智久(撮影・棚橋慶太)
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 俳優の山下智久(39)がフジテレビ系主演ドラマ「ブルーモーメント」(水曜、後10・00)で、自然災害と対峙(たいじ)するヒーローを熱演している。命を救うために一手先を読み、ベストな決断を下す気象学の天才役で、5年ぶりの民放ドラマ主演に挑んでいる。自身も大手芸能事務所からの独立、海外進出とさまざまな決断を下してきた身。人間としての厚みを増し、現在の地位を築き上げた山Pに話を聞いた。

 取材部屋に颯爽(さっそう)と現れた山下は、ブルーのバック紙の前でポーズを決める。コード・ブルー、ブルーモーメントと青がタイトルに絡む作品が舞い込み、まさしく“青がよく似合う男”は「青は好きな色だし、相性が良いのかもしれないですね。偶然にも青が降りかかってくる感じ」と笑う。30分間のインタビューで紡がれる言葉も迷いは感じられず、どこか澄んでいる。

 民放ドラマへ帰還し、口にするのは感謝だ。「ありがたいです。どの作品でもフェアに自分自身は取り組ませていただいていますけど、自分としてはフジテレビさんの作品に多く出演させてもらったこともあるし、再会できたスタッフさんもいる。安心感と本音で話し合える仲間がいるので、帰ってこられて良かった」。居心地の良い環境が山下の熱演を引き出す。

 ブルーモーメントで演じているのは、気象災害から人命を守るSDM気象班チーフ・晴原柑九朗役。どんな状況でも冷静に分析し、決断する芯の強さを持った主人公との共通点を「突き詰めて行く所は嫌いじゃない。目標を決めたらぶれない。『歩みを止めない』というのは僕の一つの信念だったりするので、目標に向かっていく強さは共通点がある」と語る。

 最前のタイミングで最善の決断を下すため、毎朝のルーティンに重きを置く。「サウナに行ける時は行くし、行けない時はお風呂で温まって、水のシャワーを浴びて現場に向かいます。ドライサウナで肌がヒリヒリ位の90度で2セットくらいやって、水風呂にちゃんとつかります」。物事を考え込んでしまうタイプだといい、意識的にリセットする習慣をつけている。

 4月で39歳。30代は大きな決断の連続だった。「見える世界が少しずつ広がった感覚がある。海外の経験も大きな会社を離れたというのもそう。いろいろな人と会ったし、いろいろな人にだまされた。そういう経験が自分を強くしてくれた。サポートしてくれる仲間への感謝も大きくなり、大きい会社にいる時の良さも見えてきた。結果的に大変な時期もあったけど、この選択は良かったと思う」。一つ一つの決断が、現在の山下を形作っている。

 ラスト30代を過ごしているが、山下にとって年齢はただの数字だ。今後の夢を問うと「いろいろな山に登ってみたいですね」と目を輝かせる。「メインの俳優業をどこまで突き詰められるかもそうですし、可能性は無限にあるので、チャレンジしたい。自分改革をどんどんしていかなきゃいけないと思っています。常に新しい目標を立て続けて、その目標がかなったらまた一つ夢を追う。“完成のない人生”というのを作り上げていきたい」。ハングリー精神を忘れず、現在の自分を信じて前へ前へ突き進んでいく。

 ◇山下智久(やました・ともひさ)1985年4月9日生まれ、千葉県出身。愛称は山P。96年に芸能界デビューし、03~11年10月までNEWSとしてアイドル活動に励む。11年11月からソロ活動に専念し、20年10月に旧ジャニーズ事務所を退所。独立後は海外作品に積極的に参加し、主な作品に「マン・フロム・トロント」「今際の国のアリス」「神の雫/Drops of God」など。好きな食べ物は焼肉で「全然1人焼肉も食べに行けちゃいますね」。

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