王林「青森から世界へ」第一歩 りんごのドレスまとい“青森愛”全開でランウェイへ

 タレントの王林(25)が、14日に東京・渋谷のヒカリエホールで開催されるファッションイベント「楽天ファッション・ウィーク東京」内で、日本発の新進気鋭ブランド「Queen&Jack」の2024年秋冬コレクション・ショーのモデルとしてランウェイを歩く。世界五大コレクションの1つに数えられる通称「東京コレクション」への出演は、「青森を世界に発信したい」という王林の悲願における第一歩。アイドル卒業からバラエティー、歌手、モデルとさまざまに活動の幅を広げる王林が、さらなる進化を見せる。

 インタビュー当日は、ショーで着用する衣装のフィッティングを行った王林。今回のショーではブランド「Queen&Jack」を象徴するモードな制服ルックと、イタリアの定番ドルチェである焼きりんごからインスピレーションを受けたという「りんごのドレス」を身にまとう。

 実際に衣装に袖を通した王林は「モデルの仕事をしたいという思いはずっと持っていたので、そこのうれしさもあるんですけど、今回は『王林だからこそ着てほしい』っていうので衣装をご用意していただいているので、王林がこの服を着て歩いてる“意味”みたいなのも、ちゃんと出せるように頑張りたいです」と意気込みを語った。

 「楽天ファッション・ウィーク東京」は「東京コレクション」と称され、パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨークと並ぶ「世界五大コレクション」に数えられる。その大舞台で、「りんご=王林」というイメージが広く定着したからこそ、実現したコラボレーション。

 「ブランドさんに、そこに合う人として選んでいただいてると思うので、“王林のためのもの”という感覚ではないですけど、青森、リンゴ=王林っていうイメージが強くなるように活動できているとしたら、すごくうれしかったです」と、歩んできた道への手応えを口にした。

 小学生時代から青森でアイドル活動を行い、2022年3月に卒業後は上京してソロでタレント活動を行っている。バラエティーのみならず、モデルとしては「東京ガールズコレクション」や「GirlsAward」といった大型ショーの常連となり、自身のアパレルブランド「What Is Heart」も立ち上げた。歌手としても昨年11月に配信シングル「Play The Game/ハイテンション」でソロデビュー。3月6日には2ndシングル「Dear My Friend」も発売した。

 それでも王林自身、芸能活動に強い執着があるわけではなく、あくまで主眼は「青森の魅力を全国に、世界に向けて発信したい」という思い。芸能活動はその手段の一つであり、将来の夢は「青森県知事」とも公言している。

 それだけに、ソロ活動を始めてから2年間の活動にも、一貫してその思いがこもっている。今回のショーにも「衣装自体を引き立たせるように頑張りたいと思いますけど、見てくれた方に『着てたの誰だろう?王林?りんごの名前の人だ。りんごが一番有名な青森の人だったんだ!』と思ってもらうところまで含めて、みんなに納得してもらえるステージにしたいですね」と力を込めた。

 青森を世界に“売り込む”ための扉を開いた王林。それでもこの舞台はあくまで第一歩でしかない。「ソロになってから『タレント・王林』だけじゃないものを見せられるように、いろいろ準備してきました。それがやっとお見せできるようになってきたので、これからもっともっと出せるように頑張ります」と、力強く前を見据えた。

 ◆王林(おうりん)1998年4月8日生まれ。青森県弘前市出身。小学生時代に「アルプスおとめ」に、2013年に「りんご娘」に加入。17年に「ラストアイドル」に加入し、18年6月に卒業。22年3月に「りんご娘」を卒業し、株式会社ボンドに所属してソロ活動を開始。身長170センチ、血液型O型。

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