MBS せやねん冒頭でアナウンサーが頭を下げ生謝罪 ロケでスタッフが負傷&虚偽報告明らかに「信頼を失わないよう」

 MBS系「せやねん」が9日、放送され、番組冒頭で同局の山中真アナウンサーが謝罪する異例のスタートとなった。

 「せやねんの時間となりましたが、ここでおわびとご報告があります」と語り、「先日、和歌山県で行われた船のロケで、スタッフが腰の骨を折る重傷を負いました。事故の原因など海上保安庁が調べる過程で、使用した船が有効な船舶検査証書を持っていなかったことが分かりました。また事故直後の海上保安庁の聞き取りに対し、担当ディレクターの社員が人数を偽り、一人少なく報告していました」と説明した。

 「ケガをされた方とご家族、関係各位に心よりおわび申し上げます」と謝罪して頭を下げた山中アナウンサー。「視聴者の皆様の信頼を失わないよう、今後はより安全に配慮した番組作りを行って参ります」と今後の方針を語った。

 MBSテレビは6日に情報番組「せやねん!」のロケ中に、40代の撮影担当スタッフが第2腰椎圧迫骨折の負傷をおい、全治2カ月と診断されたと発表。また事故直後に行われた海上保安庁の聞き取りに対し、同局の担当ディレクターが虚偽の報告を行っていたことも明かした。

 同局によると、先月27日、「せやねん!」のワンコーナー「スーパー新鮮」のロケを、和歌山県串本町で実施。遊漁船で沖合に出たところ、高い波を受けて船が大きく揺れ、40代の撮影担当のスタッフが腰を強く打って負傷したという。

 その後、海上保安庁が事故原因などを調べる過程で、乗船していた遊漁船が有効な船舶検査証書を持っていないことなどが判明。さらに担当ディレクターが、事故直後に行なわれた海上保安庁の現場での聞き取りに対し、乗船人数を偽って報告をしていたことも判明したという。

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