日テレ社長 岸田首相のフェイク動画拡散に番組ロゴ「残念、遺憾」 練度が低いが巧妙化を懸念

 日本テレビの社長定例会見が27日、都内の同局で行われ、石澤顕社長が、生成AIを使ったとみられるフェイク動画への警鐘を鳴らした。

 今月上旬、岸田文雄首相の声と映像を悪用して卑猥な発言をしているようにみせかけ、同局のニュース番組のロゴを使った偽動画がSNS上で拡散。石澤社長は「残念、遺憾としか言いようがない」と語気を強めた。

 当該動画について「練度が低いレベルなので、被害に遭われる方がいないだろうなと」としつつも「巧妙に作り込まれてくると詐欺に使われるような事態も懸念される」と憂慮。現在は「フェイクであると呼びかけをして、啓蒙させていただいている状況であります」と説明した。

 今後もこうした事態が起こることも考えられ、同社長は「きちんとしたニュース、メディアを毀損(きそん)する、信頼性を揺るがすことにつながりかねない」と深く懸念。法的手段に出るなどの可能性については「状況を見極めながら専門家と知見を深めていくことを進めている」とし「放送局として連係して議論を重ねていかないといけないと認識している」と局の垣根を越えた対策が必要との考えを示した。

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