東京国際映画祭 グランプリは5月に急逝したペマ・ツェテン監督「雪豹」日本作品では「正欲」が2部門を受賞

 第36回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが1日、都内で行われ、コンペティション部門など各賞が発表され、東京グランプリ/東京都知事賞には中国映画「雪豹」(ペマ・ツェテン監督)が輝いた。

 5月に急逝したペマ・ツェテン監督の遺作のひとつで、チベット自治区に隣接した山間部を舞台に自然と人間の関係を問う作品。登壇した出演俳優のジンバは「監督はここにおりませんが、一緒に作品を撮ってきたものとして感謝を申し上げたい」と話した。

 日本作品では、稲垣吾郎(49)と新垣結衣(35)のW主演作「正欲」(岸善幸監督=10日公開)が、観客賞を受賞。岸監督は最優秀監督賞にも輝き「率直にうれしいです。『多様性』という言葉にもはじかれるマイノリティーが題材。多様性の意味を考えてもらえば幸い」と話した。

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