「○○してチョウダイッ!」財津一郎さん死去、89歳 全国的流行語を数々 「金八」など俳優でも高評価

 「ヒッジョ~にキビシーッ!」「○○してチョウダイッ!」などの決めぜりふで知られた、コメディアンで俳優の財津一郎(ざいつ・いちろう、本名・永栄=ながひで)さんが14日午後5時、慢性心不全のため都内の自宅で死去していたことが19日、分かった。89歳。熊本市出身。葬儀・告別式は19日に近親者で行った。喪主は長男功(いさお)氏。コメディー「てなもんや三度笠」やドラマ「3年B組金八先生」などに出演。テレビCMでも人気を博したが、2011年以降は芸能活動を休止していた。

 明るいキャラクターと独特の声&フレーズで放つギャグ、そして味わい深い演技でお茶の間を魅了してきた財津さんが、静かにこの世を去っていた。

 関係者によると、最近は7月まで月に1度のペースでゴルフを楽しんでいたが、9月に体調を崩し、財津さんの希望で訪問診療を受けていた。

 2010年11月公開の映画「ふたたび swing me again」の舞台あいさつに登壇したのが公では“最後の姿”で、11年の「3年B組金八先生ファイナル」を最後に、事実上の活動休止状態になっていた。

 財津さんは熊本・済々黌高校から早大進学を目指して上京したが、受験に失敗。1953年に帝劇ミュージカルの研究生となった。その後は喜劇王・エノケンこと榎本健一氏の映画演劇研究所に入所して演技を磨き、62年には吉本興業入り。64年には新喜劇に加入し、芸名を「肇メ」から「一郎」とした。

 65年には座長に就任し、66年には関西地区で平均視聴率37・5%、最高視聴率64・8%を記録した伝説の時代劇コメディー「てなもんや三度笠」に浪人・蛇口一角役で出演。オーバーアクションから甲高い声で「ヒッジョ~に、キビシーッ!」「〇〇してチョウダイ!」と発する決めぜりふは、全国的な流行語となった。

 一気にブレークを果たした後は、喜劇俳優として全国区で活躍した。「3年B組金八先生」では、おおらかでユーモラスな英語教師役を好演。伊丹十三監督の映画「お葬式」などでも存在感を示した。本格俳優としての評価も高く、NHK大河ドラマは「秀吉」など3本に出演した。

 一方で、CMキャラクターとしても類いまれな人気を誇った。84年にエスフーズ「こてっちゃん」のCMでは、コミカルに商品名を連呼し、大ヒットを呼んだ。91年から03年まで放送されたNEC「バザールでござーる」シリーズでは、ナレーションを担当した。また、00年から放送された「ピアノ売ってチョウダ~イ!」と歌う「タケモトピアノ」のCMも大きな話題に。「流れると赤ちゃんが泣きやむ」と“伝説”も誕生した。

 私生活では、95年6月車を運転中に脳内出血で事故を起こし、開頭手術。それでも3カ月後には復帰を果たし「秀吉」に出演し、周囲を安心させた。

 19年には「てなもんや三度笠」プロデューサー・澤田隆治氏が時代劇専門チャンネルでの特別記念番組の出演を依頼したが、脳内出血の後遺症や妻の体調不良を理由に辞退していた。晩年は自身の病と闘いつつ、妻を献身的に介護。20年に89歳で妻を亡くして3年半。妻と同じ89歳での旅立ちとなった。

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