渡辺謙 阪神18年ぶり優勝に感激「今年はとにかく野球を楽しませてもらいました」

 岡田阪神の“優勝”を祝し、聖地でポーズを決める渡辺謙(撮影・高部洋祐)
 正月版紙面で阪神・岡田彰布監督(左)と対談した渡辺謙
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 阪神は14日、巨人を下して18年ぶりのリーグ優勝を達成した。ついに、つかんだ18年ぶりの優勝。熱狂的な虎ファンとして知られる俳優の渡辺謙(63)がこのほど、デイリースポーツの取材に応じ、歓喜の声を上げた。岡田彰布監督(65)には「(就任)1年目でこんなに僕らを楽しませてもらえて。夢を与えてくれた」と感激のメッセージを送った。

 開口一番、18年ぶりに成し遂げたリーグ優勝への率直な思いを吐露した。「長かった。2年前とか3年前とか、におい(優勝の気配)を嗅いではいたので、悔しい思いをしていました」。

 1月にデイリースポーツの新春企画で岡田監督との対談が実現した。「岡田さんはあの時点では決め打ちしてなかった」と振り返り、「交流戦ぐらいまでチーム力や編成を手探りで見極めながら4月、5月を戦っていた。そのへんがやっぱりすごい」と感服した。

 18年前の優勝チームを大相撲の「大関」と表現しながら、今シーズンの優勝と比較した。「2005年は金本(知憲)さんがいて、今岡(真訪、当時は誠)君が打点王。クリーンアップがかえして、ピッチャーが抑える。大関のゴールの切り方をした。今シーズンはすごい数字を残した選手がいるわけではない。例えるなら重量感のある関脇。立会いもいいし、上手の取り合いもうまい。気がついたら寄り切っていた。何年かしたら大関とか横綱クラスの野球ができるんじゃないかな」と期待を込めた。

 リーグ最多の四球数とリーグ最少の与四球数にも直目し「ファウルで粘って四球を奪う場面が多い。逆に与えた四球は少ない。こういう展開をできるようになったのは大きい」と分析。今シーズンのMVPにはブルペンを指名。「最後は岩崎(優)君が投げるんだけど、信頼関係でつないでいた。誰かが欠けても必ず誰かがフォローしていた」と脱帽した。

 ターニングポイントに挙げたのは8月11日のヤクルト戦。8連勝で両リーグ最速60勝に到達した試合だ。

 「追いつ追われつの展開で村上(頌樹)君が投げて、代打・糸原(健斗)君の勝ち越し二塁打で勝負を決めた。『あ、もう(優勝)行くな』って。代わった選手もポジションやゲーム展開の中で立ち位置を理解していた」と今シーズンを象徴するゲームだったと称賛。「あとは1試合、1試合しびれるゲームを楽しんでくれって」とリーグ制覇を確信した瞬間を明かした。

 就任1年目でチームを優勝に導いた岡田監督には「ここぞって所でタイムリーが出たとき、バンザイしてましたね。ご自身も野球に対して少年みたいな気持ちに戻られていたのかな」と、豊かな表情を思い出して目を細めた。「今年はとにかく野球を楽しませてもらいました。夢を与えてくれて。毎年優勝してくれとは思わないけど、体力が続く限りやってほしい。18年ぶりだけじゃなく1985年以来の日本一も達成してもらいたい」と思いを託していた。

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