襲名ホヤホヤ桂春之輔に「出世する可能性が多分にある」師匠・春団治がエール
落語家の桂春之輔(45)が5日、神戸新開地・喜楽館で「桂春之輔襲名披露公演」(26日~7月2日、同所)の制作発表会見を師匠の四代目桂春団治(74)と開いた。
5月5日に二代目春之輔を襲名。大阪・国立文楽劇場を皮切りに四国、大阪・天満天神繁昌亭で襲名披露公演を行った。春之輔は、周囲からの祝福で襲名した実感がわいてきたと話し「反省点も出てきたので今後に生かしたい。この名前を大きくしていくにはまだまだと思ったので、もっと精進していく」と気を引き締めた。
春団治は「この男は私に似ていません」と切り出し、「師匠に似ないほうが出世すると言われている。そういうことからすると壱之輔(現・春之輔)は出世する可能性が多分にある。創作落語的なものが彼に向いていると思う」と期待した。
また、「喜楽館5周年記念特別公演」(7月10~16日、同所)の制作発表も行われ、喜楽館支配人見習いの伊藤史隆ABCアナウンサーと上方落語協会会長の笑福亭仁智が出席した。伊藤アナは現在、支配人見習い職で、7月11日に正式に支配人に就任する予定。
2018年7月の開館以来、空席だった支配人のポジションに就く伊藤アナに、「(喜楽館の)“顔”が不在だった。神戸らしいモダンな色を出してどんどん企画を作っていただくように期待している」と力を込めた。
伊藤アナは「神戸に40年以上住んでいて、音楽やお芝居、神戸らしいお遊びがたくさんあった」とかつての街のにぎわいを回想。「神戸らしさを意識してやっていけたら」と地元の活性化を誓った。
