渡辺九段 19年ぶり無冠 「長考した結果、間違えたのが残念」

 「第81期名人戦七番勝負・第5局2日目」(1日、長野県上高井郡「緑霞山宿 藤井荘」)

 将棋の藤井聡太竜王(20=王位、叡王、棋王、王将、棋聖との六冠)が渡辺明名人(39)を94手で破り、対戦成績4勝1敗で名人を初奪取した。谷川浩司十七世名人(61)の名人最年少記録「21歳2カ月」を40年ぶりに更新し、「20歳10カ月」で最年少名人を達成。また羽生善治九段(52)に並ぶ史上2人目の七冠を達成し、羽生九段の年少記録「25歳4カ月」を4年6カ月更新し、最年少七冠を達成した。残るは王座のみで初の八冠制覇に王手をかけた。

 3連覇していた冠を失った渡辺明九段。藤井新名人の勝負手への対応を間違えて逆転負けし、「長考した結果、間違えたのが残念な一局でしたね」とぼうぜんとした。シリーズを振り返り、「息が長い将棋になることが多かったんですけど、局面が難しくなってきた時に、差が出てしまったかなという感じ。負けた将棋がチャンスも少なかったんで、こういう結果も仕方ない」と語った。

 2003年に竜王位を獲得して以来、タイトルホルダーとして将棋界をけん引してきた。最高三冠を保持していたが、全て藤井新名人に奪われ、19年ぶりに無冠に。「ここ3年くらいのタイトル戦の戦いを見ていると、こういう結果も当然というか、力が足りなかったと思います」と厳しく評価した上で、「年齢的に年々厳しくなる中で、1年でも長くという思いはありましたけど…」と言葉を絞り出した。

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