北方謙三氏 キューバでは勝新!? 葉巻が結んだ国民的レスラーとの縁

 北方謙三氏
 (左から)長浜治氏、中江有里、北方謙三氏
2枚

 作家の北方謙三氏が26日、大阪市内で写真家・長浜治氏と女優で作家の中江有里とのトークショー「老犬2匹は、十字路で奴と出会う」を行い、過去にキューバへ取材に赴いた際の裏話を明かした。

 北方氏と長浜氏がある雑誌の取材でキューバを訪れた時のこと。当時、外国からの旅行者は受け入れていなかったが、長浜氏によると「キューバ大使館の書記官が北方謙三のファンだった。『ぜひ、いらっしゃい』ということで」と、特別に2人の入国が許可されたという。

 キューバでは当時人気だった映画「座頭市」シリーズに主演した勝新太郎さんに似ていると、人気になった北方氏。街を歩いていると、老若男女問わず、「イチ、イチ」と言いながら、笑顔で歩み寄ってきたため、長浜氏と見よう見まねの殺陣を披露して喝采を浴びたという。帰国後は勝さんから「お前、キューバでいい思いしたらしいな」と、すごまれたことを笑いながら振り返った。

 また、当時はキューバ政府関係者しか入手できなかった高級葉巻「コイーバ」を、キューバ高官を通じ現地で入手。それをエッセイなどで語ったところ、全日本プロレスを率いていたジャイアント馬場さんから手紙が届いた。「いろんな葉巻を吸ったけど、コイーバは聞いたことしかない。一本でいいから譲ってくれないか」という馬場さんの要望に応え、葉巻5本を贈呈。それ以後、「(全日本プロレスの)アリーナ席のチケットが2枚、亡くなるまで送ってきてくれましたよ」と、懐かしそうに語った。

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