２月２８日、「ヒロシ感激！　久しぶりにアイドルってすごいと思いました」と立川ステージガーデン（東京・立川市）のステージ上から２３００人のファンに呼びかけたのは生島ヒロシ氏。自身が会長を務める「生島企画室」所属の武藤十夢がＡＫＢ４８から旅立つ卒業公演にゲストとして駆け付けたのだ。

　その武藤が５日、「サンデージャポン」（ＴＢＳ系）に出演。同公演で歌い踊る様子や、目標であり憧れでもあるＯＧ、大島優子からの“お手紙サプライズ”の模様、公演後の囲みで“お約束”とも言うべき恋愛解禁や結婚観などについて記者から聞かれるＶＴＲが流された。「誰も、もらってくれないんじゃないかって思ってるんで、すごい不安ですね」と武藤。スタジオでも「私って、それこそ辞めたら、元アイドル、そして気象予報士、ＦＰ（ファイナンシャルプランナー）、防災士って肩書まみれなんですよ。（相手から）怖がられちゃうんじゃないかって」と不安がっていた。

　彼女の分析どおり、恋愛相手や結婚相手がこうした肩書に引いてしまう可能性が少なからずあるかもしれないが、コメンテーターやＭＣとしては引く手あまたではないだろうか。

　とにかく武藤はトークがうまい。同日の“サンジャポ”では、良原安美アナに投下された週刊誌の記事を扱うコーナーがあったのだが、自分が話すベストなタイミングで「この間、ゴハン食べに行ったとき、まだ彼氏は居ないって言ってたのに～」と放ったかと思えば、デーブ・スペクター氏の「シュガーレスを食べるから無糖派なんですよ」なる武藤と掛けたダジャレには「ちょっと何言ってんのかよくわかんないです」と低いトーンでピシャリ。

　共演者とのクロストークが一切なければ、スタジオの段取りを壊すようなこともない。最後は、良原アナの交際相手のプロフィルに重ねて「（結婚相手が）９億円持っててくれたら嬉しいな～って思います」と締めた。もう、全てがお見事。しかも男性にも女性にも好かれる清潔感があって賢くてカワイイのである。

　同じ「生島企画室」の所属タレントでいえば、優木まおみの再来が武藤十夢ではないか。ＡＫＢ４８グループの卒業生のみならず、セカンドキャリアについて悩む女性アイドルは少なくないが、武藤十夢は安泰。生島ヒロシ会長も、さらに期待していることと思う。

　８日には東京・秋葉原のＡＫＢ４８劇場で劇場卒業公演を行う武藤十夢。今後の彼女の活動や言動から目が離せない。