落語家の桂壱之輔が２４日、大阪市内で会見し、「壱之輔改め二代目桂春之輔襲名披露公演」（５月５日、大阪・国立文楽劇場）の詳細を発表した。

　当日は師匠の四代目桂春團治に加え、桂文枝、桂小春團治、笑福亭鶴瓶、笑福亭仁智、漫才コンビの海原はるか・かなたらが出演。口上には桂ざこばも駆けつけるなど超豪華メンバーがそろう。

　出演交渉の際には「この中でお一人で出てくださったら」という壱之輔の思いと裏腹に、全員が出演を快諾。壱之輔は「まさか出てくださるとは思っていなかった。もうスケジュールは入っていたのに動かしてくださった師匠もいらっしゃって、本当に感謝です」と、感激の面持ち。一方、その中でトリを務めるだけに「もうこの先はないでしょうし、これが最初で最後。考えたら胃痛いですけど、正直。なんとかあがいて、春之輔さんもなかなかのもんやったよ、と思われるように死ぬ気で稽古したい」と、覚悟を語った。

　会見に同席した春團治からも「このメンバーでトリを取るんですから、よっぽど今までの成果を皆さんに見ていただかなければならない。えらいことですよ」とプレッシャーをかけられた壱之輔。「えらいことです、はい」と、苦笑しながら、精進を誓った。

　襲名公演後は大阪、兵庫、石川、東京、京都、愛知、長野などで公演を行う予定となっている。