逮捕の4容疑者知る人物に元刑事が接触 比に「司令官」のような黒幕存在と証言

 「ルフィ」などと名乗り日本の広域強盗事件を指示した疑いがある日本人容疑者が逮捕された ※写真はイメージです(naka/stock.adobe.com)
 収容所から日本に帰国するための渡航書(片道旅券)=提供・小川泰平氏
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 フィリピンの入管施設収容中に「ルフィ」などと名乗り日本の広域強盗事件を指示した疑いがある日本人容疑者について、警視庁は7日に特殊詐欺事件に絡む窃盗容疑で今村磨人(38)、藤田聖也(38)両容疑者を逮捕。9日に、強制送還された渡辺優樹(38)、小島智信(45)両容疑者を航空機内で逮捕した。

 元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は、デイリースポーツonlineの取材に対し、4人の容疑者の上に“黒幕”が存在すると指摘した。小川氏は4人の容疑者とともにフィリピンのビクータン収容所で生活していたA氏と接触。A氏は“黒幕”の存在を認めたが「現地の司令官」のような存在だと説明しているという。4年半収容所に入っていたというA氏は、渡辺容疑者とは別のグループのリーダー・B氏が存在することも証言。“黒幕”は渡辺容疑者とB氏の上に立つ存在だと語った。

 小川氏は、渡辺容疑者が送還された9日の方が警備が厳重であり、移送時に小走りだったことなどに注目。「渡辺容疑者がトップなら狙われることはない」と説明し、現地で狙われる可能性があったことが“黒幕”の存在を裏付けるとした。

 A氏は、B氏が2019年にフィリピン・マニラで拘束され、収容所に入ってきた日本人36人の特殊詐欺グループのメンバーの一部を使って「オレオレ詐欺」などをやっていたと証言。B氏から連絡があり、現在、日本に滞在していることを小川氏に明かしている。

 警察発表によると、今回の事件で押収したスマホは15点。ただ、A氏は11日にも収容所内にいる人物と連絡を取ったと語っており、現時点でも収容所内との連絡は可能な状態とみられる。小川氏は、警察と入管が合同で収容所内の所持品検査をした際には、収容所の職員から事前に通達があり、職員にスマホを預けていたケースもあると説明。収容所内でのスマホの売買もあり、押収されていないスマホがある可能性が高いとした。

 小川氏は収容所を「宝の山」と表現。さまざまな証拠が残されている可能性を指摘した。収容所内もしっかりと捜査する必要性を強調し「日本とフィリピンの両方から捜査を進めていかないと、容疑者も簡単には話さない」と指摘した。

 また小川氏は、収容所内にいる特殊詐欺グループのメンバーについては「テレホンアポインター」などの名目で集められ、パスポートや運転免許証などを取り上げられた上で「かけ子」をやらされていた可能性が強いと説明。個人情報を握られた上で仕方なく犯罪に加担した者も少なくない。日本国内で発生した「広域連続強盗事件」の実行犯集めも同様で、詐欺グループのリーダーは「1回だけでいいから」などと言って集めたメンバーに「強盗」を実行させる。メンバーは抜け出すために1回だけのつもりで強盗事件の実行犯として加担するが、その1件の犯罪を犯したことで「実家や警察に行く」とさらに脅され、泥沼のように抜け出せなくなってしまうという。小川氏は「勇気を持って届け出ていれば、犯罪を実行しなくてよかった」と踏みとどまることの大切さも説いた。

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