酒井くにおさん死去 相方とおる「兄貴」追悼【全文】「寝ているような姿」「もう頑張らなくて良いよ」

 漫才コンビ「酒井くにお・とおる」の酒井くにおさんが10月28日午前8時半、慢性虚血性心疾患のため亡くなった。74歳。松竹芸能が7日、発表した。葬儀は6日に大阪市内で近親者のみで執り行った。

 相方の酒井とおるが追悼談話を発表した。

 【全文】

 この度、酒井くにおは寄席の舞台、そして人生の舞台からも幕を下ろしてしまいました。

 10月28日早朝、横なって寝ているような姿でした。応援してくださった皆さん、松竹芸能の皆さん、関係者の皆さんにお世話になり、52年の芸人人生でした。

 思い起こせば、コンビ結成当初はコントでも兄貴の口立てでネタ合わせ、台本無いの?で始まり、兄貴は物凄く前向きで決断も早く、東京、名古屋、大阪と活動の場を広げて行くのです。私は唯々ついて行くだけでした。会う人会う人と積極的に話し掛け、どんどん人の輪を広げてくれました。お陰様でいくつかの漫才の賞も頂けました。感謝の言葉しかありません。

 5年前、腰の手術をしてからは、年々、体が思うように動かず、悔しく、辛かったと思いますが、人前では、目一杯元気な姿を見せようとしてたね!ここ1年ほどは、正月番組まではガンバル!岩手での落語会まではガンバル!とおるの息子の結婚式まではガンバル!と言って頑張ってくれました。もう!頑張らなくて良いよ!!ゆっくり休んでください!今までありがとう! 酒井とおる

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