加藤一二三九段が文化功労者に 将棋界2人目の快挙 夢は藤井聡太竜王との再戦
将棋の加藤一二三九段(82)が25日、2022年度文化功労者に選ばれた。将棋界では1990年に選出された大山康晴十五世名人に続き2人目の快挙。加藤九段はこのほど、記者会見を行い、引退後も耐えぬ将棋への熱意や喜びを語った。
加藤九段は「大変な朗報だと思って大喜びをした次第です」と晴れやかな表情。「50年たっても100年たっても、非常に優れた将棋をさしてきたという自負がある」と語った。60年以上の現役生活の原動力は「妻や子供たちの協力」だと明かし、感謝を示した。
1954年、当時最年少の14歳7カ月でデビュー。「神武以来の天才」と呼ばれ、タイトル8期を獲得。2017年に77歳で引退するまで第一線で活躍した。藤井聡太竜王(20)に抜かれるまで最年少棋士記録を保持し、藤井竜王のデビュー局の対局相手を務めた。18歳1カ月の最年少A級昇級記録は、多数の最年少記録を塗り替えた藤井竜王ですら破ることができなかった。引退後は「ひふみん」の愛称でバラエティー番組でも活躍し、将棋の普及に努めた。
思い出の一局には1982年7月31日名人戦、中原誠十六世名人(75)に勝って初の名人を奪取した一局を挙げた。持将棋1回、千日手2回、10局目で決着という歴史的名勝負を繰り広げたが、「名人を目指して精進していたので、念願がかなった」と回顧した。
引退後も藤井竜王ら後輩棋士の名勝負から研究を続けている。藤井竜王のデビュー戦は「勝つつもりだった」というが無念の敗戦。再戦するのが夢だと語る。「藤井さんが戦ってないのがひねり飛車。私は得意中の得意ですから、再び戦うとなれば、ひねり飛車ならまだ五分に渡り合えると思っております。チャンスをいただいたら喜んで研究して元気いっぱい戦います」と打倒藤井プランを無邪気に語った。
