仲本工事さん死去 急性硬膜下血腫 81歳 妻、チーフマネジャー、娘に看取られ

 ザ・ドリフターズの仲本工事(なかもと・こうじ、本名興喜=こうき)さんが19日午後10時22分、急性硬膜下血腫のため死去した。81歳。東京都出身。仲本さんは18日午前、横浜市西区の交差点を横断しようとして乗用車にはねられ、頭部を強打。同市内の病院に搬送され、開頭手術を受けて入院していた。所属事務所の関係者によれば、妻で歌手の三代純歌(54)、娘、チーフマネジャーが最期に立ち会ったという。

 所属事務所関係者によれば、仲本さんは18日の手術後、経過観察となっていたが、この日の夜になって帰らぬ人となった。18日の段階で、ドリフのメンバーである加藤茶(79)と高木ブー(89)は仲本さんの顔を見ることができたという。

 神奈川県警によれば、仲本さんは18日午前9時頃、横断歩道ではない、交通量の多い道路を横断。乗用車にはねられたという。横断禁止エリアだった。「頭から血が出ている」と通報があり、すぐに救急車で搬送され、即手術を受けた。搬送後は会話ができる状態ではなかったという。

 仲本さんは1941年生まれ。大学卒業後に、ジェリー藤尾さんのバンドにギターで参加する形で芸能界入りした。このバンドにいた高木の誘いで、65年にドリフに加入。66年にはザ・ビートルズ来日公演の前座として、日本武道館のステージに立った。

 その後はドリフのメンバーとして「8時だョ!全員集合」「ドリフ大爆笑」などに出演し、国民的な人気を獲得。「全員集合」では器械体操をするコントで抜群の運動神経を発揮し、ファンを喜ばせた。85年に「全員集合」が終了すると俳優としても活躍。「遠山の金さん2」「水戸黄門」「総理と呼ばないで」などで名脇役ぶりを発揮した。加藤、高木との「こぶ茶バンド」などで音楽活動も継続していた。

 私生活では2012年に27歳下の三代と再々婚。20年にYouTubeとツイッターを開設するなど、最新のエンターテインメントを追求し続けた。

 最後のイベント出演は今月14日。群馬・高崎タカシマヤで開催されている「志村けんの大爆笑展」に高木らと出席し、「志村も喜んでくれたかな」と20年に死去したドリフメンバー、志村けんさんをしのんでいた。

 11月には舞台「『日本昔ばなし』貧乏神と福の神~つるの恩返し~」が待機。貧乏神役での出演が予定されており、今月7日に行われた制作発表にも出席していたが、出演はかなわなかった。

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