カズワン運航会社社長「国にも責任」不服申し立てる陳述書提出 知床観光船沈没事故

 運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長
 「知床遊覧船」の事業許可取り消しの「聴聞」後、記者会見する国土交通省北海道運輸局の担当者
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 北海道・知床半島沖で観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没した事故で、国土交通省北海道運輸局は14日、運航していた「知床遊覧船」の事業許可を取り消すのを前に、同社側に釈明の機会を与える「聴聞」を実施した。桂田精一社長(58)ら同社側は出席せず、事故責任が「当社のみにあるとするのはおかしい。国にもある」などと不服を申し立てる社長名義の陳述書を提出した。運輸局によると、陳述書には運輸局が指摘した法令違反を一部認めない部分があったという。

 北海道在住で小学生の息子と共に行方が分かっていない女性の同級生は「事故について知れば知るほど、しっかり安全管理を行っていれば防げた事故だったと思う。こんな弁明をするなんて信じられない」と訴えた。

 カズワンと同じ斜里町・ウトロ港を拠点に小型観光船を運航する会社の関係者は「事故の責任は天候が悪くなると予想される中、単独で出航した会社側にある。全く筋違いの話だ」と主張した。

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