映画「死んでもいい」「GONIN」の石井隆監督が死去 75歳、がんで闘病生活

 石井隆さん
 映画「GONIN サーガ」の舞台あいさつに出席した石井隆監督(右から2人目)=2016年3月
2枚

 「天使のはらわた」「死んでもいい」「ヌードの夜」などで知られる映画監督で劇画家の石井隆(いしい・たかし、本名秀紀=ひでき)さんが5月22日午後7時53分、都内の自宅で死去していたことが9日、分かった。75歳。仙台市出身。葬儀は近親者のみで行った。喪主は制作プロダクション「ファムファタル」の阿知波孝(あちわ・たかし)さんら。

 早大商学部卒。1977年、名美という女性と、名美を追い求める村木という男性が主人公の劇画「天使のはらわた」シリーズを開始。高い画力と独特の女性観で、劇画界に衝撃を与えた。

 「天使のはらわた」は日活ロマンポルノで78年から映画化され、石井さんも79年に「天使のはらわた・赤い教室」で脚本家、88年に「天使のはらわた 赤い眩暈」で監督としてデビューした。

 官能と暴力に彩られた作風で人気を博し、大竹しのぶ主演の「死んでもいい」や竹中直人主演の「ヌードの夜」、夏川結衣主演の「夜がまた来る」、アクション映画「GONIN」2部作など90年代の作品は多数の映画賞を受賞、各ベストテンにも多く入選した。イタリア、カナダ、フランスの映画祭で特集上映されるなど海外でも注目され、2000年代には杉本彩主演の「花と蛇」2部作が大ヒットした。

 喪主によると、がんで闘病生活を送っていたという。

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