ひふみん 初防衛の藤井聡太叡王に祝福コメント「“勝負術”素晴らしい」

 叡王を防衛した藤井聡太叡王=千葉県柏市
 加藤一二三
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 将棋の第7期叡王戦七番勝負第5局が24日、千葉県柏市の柏の葉カンファレンスセンターで指され、藤井聡太叡王(19=竜王、王位、王将、棋聖との五冠)が出口若武六段(27)に109手で勝利。ストレートの3連勝で叡王を初防衛した。タイトル通算8期となり、史上最年少棋士記録を抜き、デビュー戦を戦った加藤一二三九段(82)や木村義雄十四世名人らと肩を並べた。昨年8月の王位戦第5局から続くタイトル戦連勝記録も13に伸ばし、羽生善治九段(51)が1995、96年に達成した連勝記録に並ぶ歴代2位となった。加藤一二三九段はデイリースポーツの取材に対応。タイトル獲得数で自身に並んだ藤井叡王を絶賛し、将来的な「八冠独占」や「タイトル通算100期獲得」に太鼓判を押した。

  ◇  ◇

 藤井さんが10代でタイトル通算8期ということで、本当にお見事です。おめでとうございます。私もタイトルは通算8期なんですが、王将にしても名人にしても、3回、4回と挑戦を重ねてようやく獲得しました。それが藤井さんは、全部1回目に獲得している。すごいことだと思いますね。そんな棋士は今まで、誰もいませんでしたから。

 藤井さんは歴代の大棋士と比べても、研究の量が非常に豊富。そして急所をとらえているというか、効率の良い研究をしていると思います。今回の叡王戦はすべて相掛かりで勝ちましたが、角換わり腰掛け銀、後手番での矢倉など、戦法のレパートリーが広いことも特徴的ですね。

 今局も、出口六段が勝ちそうな局面もありましたが、やはり最後はしっかりと勝利に結びつける“勝負術”も素晴らしい。この充実ぶりなら、八冠独占や、将来的なタイトル通算100期というのも、十分に可能性があると思っています。

 私としては、もうすぐ始まるA級順位戦で、名人挑戦者になれるかどうかが、一番の注目点です。藤井さんは「早く名人になりたい」と公言されていますし、どんな戦いを見せてくれるか楽しみですね。

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