“YouTuber・本郷奏多”朝ドラとギャップありすぎオタ全開の日常発信

 ポケモンカードを披露する本郷奏多(撮影・西岡正)
 ポケモンカードを披露する本郷奏多(撮影・西岡正)
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 俳優の本郷奏多(31)が、YouTubeチャンネル「本郷奏多の日常」で見せるガチな趣味人ぶりが話題だ。ポケモンカードゲームやガンダムのプラモデル、ゲーム実況…と多彩な間口をディープに切り取り、ついた愛称は「30歳児」。8日に最終回を迎える、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(総合、月~土曜、前8・00)で演じる五十嵐文四郎とは違った、素の魅力を提示している。撮影から編集まで手掛ける“YouTuber・本郷奏多”を直撃した。

  ◇  ◇

 ポケモンカードの開封動画では、時にもだえ、時に絶叫して一喜一憂。ガンプラ塗装では超音波洗浄機やエアブラシなどの器具を駆使して、職人的な仕上げを披露する。日常といえば日常なのだろうが、ちょっぴりディープで、友達にいたら楽しいだろうなといった雰囲気。かねてインドア派でオタク気質なことを隠さないできた本郷が、登録者数57万人以上を誇るYouTubeで素の「30歳児」ぶりを見せている。

 作品ではクールな役柄も多いだけにエモさ全開の動画とのギャップが面白く「気取っているより、100%のテンションで楽しんでいる人の方が見ていて楽しいじゃないですか?役者として素を出し過ぎて足を引っ張らないか、そのリスクもわかってやっていて、今だからこそできる実験段階なんです」と戦略家の顔がのぞく。

 30歳の誕生日だった2020年11月15日に開設。企画、撮影から編集までをすべて自身で手掛け、1年半ほどで約200本の動画をアップする本気度だ。撮影の合間や移動中を編集時間にささげ、多忙な本業との二刀流を続ける。

 「ネガティブな発言はしない」「素の姿を見せる」と自然体を貫いた結果、いくつになっても子供のように楽しむさまから「30歳児」の愛称がついた。データ分析もお手の物で年齢や視聴時間、どこで視聴者が減ったのかなどを基に企画や編集を練る。

 データは正直で「YouTubeは1コマ、2コマで全然印象が違う。『確かにここの1秒削った方がいいな』とか、そういう研究をしているのも好きで日々ブラッシュアップしてます」と制作そのものを楽しんでいる。

 ネタ帳には100を超える企画がストックされており「マネジャーの脳みそをマヒさせて、意味のわからない動画を増やしていきたい」と野望を明かす。動画をきっかけに子供ファンが増えたことを喜びつつ「そういう子供たちが安心して見られる動画を作るようにしているんですけど…あれ、おかしいな。僕のネタ帳には矛盾が起きている」と笑った。

 ◆本郷奏多(ほんごう・かなた)1990年11月15日生まれ。宮城県出身。幼少期からキッズモデルとして活動し、02年に俳優デビュー。独特のオーラを持ち、映画「GANTZ」「進撃の巨人」などの漫画原作の実写化に多く出演している。「カムカムエヴリバディ」は8日が最終回。2部作をもって完結する映画「鋼の錬金術師」の「復讐者スカー」(5月20日公開)と「最後の錬成」(6月24日公開)が待機している。

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