京都南座「歌舞伎鑑賞教室」7年ぶり復活 21歳・上村吉太朗「若い方にもぜひ」

「歌舞伎鑑賞教室」の会見を行った上村吉太朗(右)と茂山逸平=大阪市内
歌舞伎鑑賞教室の会見を行った上村吉太朗、片岡千壽(リモート)、茂山逸平(右から)=大阪市内
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 7年ぶりにリニューアル開催される京都・南座「歌舞伎鑑賞教室」(5月12日~18日)に出演する歌舞伎俳優の上村吉太朗と大蔵流狂言師の茂山逸平が16日、大阪市内のホテルで会見。片岡千壽も東京からリモートで出席した。

 1993年に第1回がスタートした「-教室」は2015年まで23回行われた。7年ぶりの今回は「義経千本桜 吉野山」を上演。落語家の桂九雀が歌舞伎世界に誘う案内を勤めていたが、今回は逸平が解説を行う。

 静御前を演じる千壽は、上方歌舞伎塾の塾生のころに、研修生として出演。当時、同じく「吉野山」で静御前だった上村吉弥の黒衣も勤めた。「吉弥さんのお手伝いをさせていただいた自分が今回は静御前。身が引き締まる思いです」とグッと力を込めた。そのときに佐藤忠信(源九郎狐)を演じた片岡愛之助からも、アドバイスをもらった。「愛之助若旦那からは『恋人同士じゃなく、主従だから』と。大役なので、きちんと勤めたい」と意気込んだ。

 21歳の吉太朗は、忠信を演じる。第1回の「-教室」から出演していた吉弥の弟子ということもあり、小学生のころから出演してきた。「師匠が続けてきた公演を引き継がせていただき、有難いです。そして吉野山を勤めさせていただき、うれしい」と思わず笑顔がこぼれた。「中学生や高校生、そして同年代の方にぜひ興味を持っていただければ」と若い世代へのアピールを宣言。SNSも使い、どんどん発信していく。

 また今回は解説の逸平は「自分が歌舞伎の会見に出るのが不思議なんですが(笑)。歌舞伎や狂言、能といったものは、何が違うのかをお伝えしたい」と軽妙洒脱な語り口で、狂言師の立場から歌舞伎の魅力を伝える。

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