トンガ沖海底噴火で潮位上昇 全国8県約23万人に避難指示

 南太平洋・トンガ沖で15日、海底火山の大規模噴火があり、同日夜から16日にかけて、日本列島の太平洋沿岸で潮位が上昇する大きな変化を観測した。総務省消防庁によると、全国8県で約22万9千人が避難指示の対象になった。気象庁は16日未明、鹿児島県の奄美群島・トカラ列島や岩手県に津波警報、北海道から沖縄県にかけての太平洋沿岸部全域などに津波注意報を発令した。警報は16日午前に全て解除された。

 2011年3月の東日本大震災で津波による甚大な被害を受けた、岩手県釜石市の「仙寿院(せんじゅいん)」には、16日午前3時ごろの津波警報発令後、近くに住む人たちが車や徒歩で集まってきた。妻と徒歩で逃げてきた斎藤治朗さん(79)は「万が一に備えて避難した。震災を思い出すし、不安だ」とテレビの映像を見つめた。鹿児島県・奄美大島では15日深夜、1・2メートルの津波を観測。奄美市は全ての住民に高台に避難するよう呼び掛け、車の渋滞が発生するなど混乱した。

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