岸博幸氏「そもそもレジ袋有料化は間違ってる」「もういらない政策」
元経済産業省官僚で慶應義塾大学大学院教授の岸博幸氏が14日、読売テレビ・日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」に出演。小泉進次郎前環境大臣が推進して始まった「レジ袋の有料化」について、「そもそもレジ袋有料化という政策が間違ってると思ってます」と語った。
レジ袋有料化は昨年7月、環境省などの省令で始まった。
岸氏は「政策って本来、達成したい目的があってそれに合った政策が大事。当初、このレジ袋有料化は、プラスチックごみの海洋投棄が多いということで導入された。(でも)実はプラスチックの袋って、プラごみの中で非常に少ない。1%か2%(※番組では2%と説明)。これをやっても効果がない」と指摘。
「政策目的として多くの国民に環境問題の意識を考えてもらおう(という目的)、もしそれならば、もう(目的は)達成した。今、環境問題やSDGs、当たり前に議論されてる時代になっている。ならばこれ、継続する必要ないよね、と。もうこれはいらない政策」とピシャリと斬った。
岸氏は、有料化で、エコバッグを買う人が増え、1人で複数のエコバッグを持つ人が増えたが、それもプラスチックが材料と指摘し、「エコバッグブーム、それで本当にいいのか」と問題提起していた。