藤井三冠、扇子に「雲外蒼天」 棋聖就位式で決意表明「新しい景色目指して」

 将棋の藤井聡太棋聖(19=王位・叡王との三冠)が10日、都内で行われた第92期棋聖就位式に登壇した。7月3日に渡辺明名人をストレートで破り、初のタイトル防衛と最年少九段昇段を達成した。

 就位状や賞杯を受け取った藤井棋聖は「初めての防衛戦で、力んでしまわないよう前期と同じく挑戦者の気持ちで臨めればと思っていました。渡辺名人との五番勝負はどれもきわどい将棋で3連勝は望外の結果だったと思います。経験を生かして来期よりいい将棋をお見せできるように精進して参ります」と緊張した面持ちで謝辞。

 初防衛しての就位式を「前期は実感が湧かないところもあったけど、防衛戦で前より実感が湧いてきたところがあるかなと思います」とかみしめた。扇子には雲外蒼天と揮ごうし、「強くなることで盤上で今まで見えていなかった新しい景色が見えてくるかなと思うのでそれを目指していきたい」と、込めた思いを明かした。

 印象深い対局には、大逆転で防衛を果たした第3局を挙げた。劣勢でも諦めない自身の将棋について「(序盤で)ミスをしてしまっていることに残念な気持ちはあるけど、それは終わった後に反省することで、対局中であれば目の前の局面で最善を追求することが対局に臨む上では大切なことだと思います」と語っていた。

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