山田洋次氏「人間って滑稽。おかしさあふれた作品に」前進座創立90周年新作舞台
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「男はつらいよ」などで知られる映画監督の山田洋次氏(89)が脚本・監修を務める前進座創立90周年記念新作舞台「一万石の恋 -裏長屋騒動記 愛の仮名手本篇-」の芝居塾が12日、都内で行われた。
古典落語「妾馬(めかうま)」を題材にした、長屋の娘に片思いする、お殿様のおかしな恋物語。山田氏は「人間ってとっても滑稽な存在なんだなということに観客が気付いて、ちょっと毎日が楽しくなっていくのが喜劇の喜び。おかしさにあふれた作品にしたい」と意気込んだ。
17年以来2度目となる前進座と山田氏のコラボ。13日に90歳になる山田氏は90周年となる前進座と「同い年」と明かし「父親が前進座のファンで、子供の頃からよく話を聞いていた。話をいただいた時はうれしくて、熱い前進座の人と仕事できるなという気持ちだった」と喜びを語った。春風亭一之輔(43)が「妾馬」を披露した。
公演は9月29日~10月6日に大阪・国立文楽劇場、10月8日~11日に東京・新国立劇場中劇場などで。