小泉進次郎氏 菅首相に不出馬迫ったと認める「総裁選でボロボロになってしまったら」

 小泉進次郎環境相は3日、菅首相が自民党総裁選不出馬を表明後に首相官邸で菅首相と会談。その後に報道陣の取材に応じる際に目に涙をにじませた。

 小泉氏は午後4時過ぎから首相と約20分間面会。午後6時ごろ、報道陣に対して面会の内容を明かした。

 「総理が批判されてばっかりでしたが、こんなに仕事をした政権はない。1年間で、こんなに結果を残した総理はいないと思います」。ポエムのような語り口で、言葉を区切りながらゆっくり言葉をつむぎながら、菅首相の功績をたたえた。

 菅総理からお言葉は?と聞かれると、「いっぱいありました。一言ではいえませんけど、本当に感謝の思いしかありませんね」と話すと声を詰まらせ、感極まり、瞳をうるませた。

 さらに「残された総理の時間を、批判されてばっかりではなく、正当に評価されてもらいたい。国民のみなさんに菅総理はこういう仕事をやってきたんだと、正当に評価してもらえるような、そんな花道を一緒になってつくっていくことを考えたい」と菅政権を最後まで支える決意を語った。

 今週に入り、首相と連日面会。一部では、首相に総裁選不出馬をうながしたとも報じられている。

 このことに対して、「いろんな声がある。ボロボロになっても総裁選になっても突っ込むべきだと言う声もある。でも私は現職の総理が総裁選にツッコんでボロボロになってしまったら、やってきたいいことすら正当な評価が得られない環境になってしまう。そういう思いからあらゆる選択肢の話をした」と、暗に認めた。

 小泉氏は「(首相が)無責任だとかコロナから逃げたとか言う声があるが、全く逆です。コロナから逃げたなんてとんでもない」と語気を強め、「すごく悔しいのは、総理が人間味のない方と思われている節があること。まったく逆で、あったかい方ですね。息子みたいな年の私に。感謝しかないですね」としみじみ語った。

 印象に残った言葉を聞かれた際に「いっぱい…思い出すとね。言葉は浮かんできますけど」と再び、言葉を詰まらせ、目を真っ赤に。「残された時間、やってきたことが、批判されることはいっぱいあると思います。もっと自分の言葉で語っていただきたかった」と残念がった。

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