横尾忠則氏 娘・美美氏との親子初競作が丸ビルにお披露目「新しい経験」

 美術家の横尾忠則氏と、娘で画家の横尾美美氏が17日、東京駅丸の内駅前広場で行われたTokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13「東京大壁画」完成披露発表会に登壇した。

 東京五輪、パラリンピックを文化面から盛り上げていく取り組み「Tokyo Tokyo FESTIVAL」の一環として制作された「東京大壁画」。「宇宙 COSMO POWER」をコンセプトに置き、丸の内ビルディングと新丸の内ビルディングの壁面に、世界最大級となる、総面積7752平方メートルの巨大壁画アート2作品を初の親子大規模競作で作り上げた。

 1964年の東京五輪のデザインチームにも参加した経験を持つ忠則氏は「親子同士で会話を交わすのは、あまりないんですけど、作品を通して会話を交わせたのは僕にとって新しい経験でした」とニッコリ。美美氏は「競作といっても、一度も話し合いをせずにお互い作り上げてきました」と制作裏を明かし、「東京駅から皇居につながっていく道は、聖域と言ってもいいほど、すごい神聖なものだと感じています。この二つのビルが特別なゲートになったことは、とても意味深いものだと思っています」と完成に安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 「東京大壁画」は17日から、パラリンピック閉会式が予定されている9月5日まで展示予定。発表会には、小池百合子東京都知事も参加した。

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