萩生田文科相「国立競技場に限っては感染拡大は抑えられる」に専門家ダメ出し

 フジテレビ系「バイキングMORE」が7日、スーパーコンピューター「富岳」を使った国立競技場の感染リスクが6日に試算され、全員マスクをして客同士が間隔を取れば1万人動員しても新規感染者数は1人に満たないという結論が出たとして、萩生田光一文科相が「国立競技場に限っては感染拡大は抑えられることが科学的にも証明できた」と話したと伝えた。だが、極端なケースでの結論にスタジオでは指摘の声が上がり、専門家からもダメ出しが出た。

 番組では、今回の試算は観客が前を向いて前から風が吹いて飛沫が後席に流れるケースが前提になっていること、これはスタジアムの中だけの話で1万人の人たちのアクセスについては考慮されていないことを紹介。

 カンニング竹山も「今、国立の周り道路通れないし、フェンス張られてるし。だから、みんな信濃町の駅とか千駄ヶ谷から来るんだけど、千駄ヶ谷からまっすぐ行けなくなっちゃってるし、道路封鎖だから。歩きも無理だから、多分5000人ていっても行き帰り混むよ。めちゃくちゃ混んでますよ」と密状態になると断言。

 おぎやはぎ・矢作兼は「富岳をさ、水戸黄門の印籠みたいな扱い方をするよね。『富岳言ってますから!』みたいな」と苦笑した。

 見解を求められた愛知医科大学病院感染症科・三鴨廣繁氏も「まあ私はですね、申し訳ないんですけれど文部科学大臣がこんなこと言ってちゃダメだと思います」と、即座にダメ出し。

 過去にJリーグ、プロ野球で同じようなことを調べたことがあるというが、観客が水を飲んだり物を食べたりして「マスクをされてない方っていうのは5%ぐらい必ずお見えになる」と説明。「これは全員マスクしてるっていう場面でしょ、だから実際にこれ非現実的なんですよ。これは確かにシミュレーションとしては世界一のスパコンがやったんで正しいと思いますけど、現実的にはやっぱり感染のリスクは少しはある、上がると理解しないといけないと思います」と解説した。

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