【山田美保子のミホコは見ていた!】読書家・明石家さんまは無敵

 11日、劇場公開され、12日には公開記念舞台挨拶が予定されているのが、アニメ映画「漁港の肉子ちゃん」だ。今週は在京局の各ワイドショーが、企画・プロデュースの明石家さんま、肉子ちゃん役の声優をつとめた大竹しのぶ、監督の渡辺歩氏へのインタビューをオンエア。おおいに盛り上がった。それ以前も、さんまがスタジオで見守るなか、大竹が完璧に成し遂げたアフレコの様子や、キクコ役のCocomi、同級生・二宮役の花江夏樹らによる完成報告会などが取り上げられたので、多くの人の目に留まったハズだ。

 大竹との夫婦漫才のようなやりとりや、家族まとめて親交があるCocomiへのフォロー、渡辺監督へのツッコミなどが掬いあげられるなか、さんまが度々披露していたのが、小説「漁港の肉子ちゃん」と出会うきっかけだ。

 それは、西加奈子氏が「サラバ!」で直木賞を受賞したときのこと。書店で同書を手に取ったさんまは、エジプトの人間は「かわいいね」「儲かりまっか」「明石家さんま」という日本語を知っている…というくだりを目にし、「自分の話がたくさん出てくると思い」購入。結局、その一行しか出てこなかったのだが、それから西加奈子氏の著作を読み漁る。果たして出会ったのが「漁港の肉子ちゃん」だったというワケだ。

 「恋のから騒ぎ」や「踊る!さんま御殿!!」(共に日本テレビ系)の構成者でもある私は、“読書家”明石家さんまから、「帰ったら〇〇から貰った本を読む」「昨日、〇〇を読んだら」という“読書日記”を度々聞いたものである。小説だけでなくエッセイも読むし、ジャンルも決めていないようだった。なんせ拙著まで読んでくれて「山田さんの本に…」などと印象に残った一文を食事会の席で振り返ったことも。さらには、著名人の雑誌インタビューなどもチェックしていたのだから恐れ入る。

 明石家さんま、自分の出ている番組録画をリプレイしているだけではなかったのである。7月1日に66歳の誕生日を迎え、ますます精力的に仕事の幅を広げる明石家さんまは、押しも押されもせぬ読書家だったのだ。

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