乃木坂46・久保史緒里 メンバーいない初舞台「不安すぎて」相談できずと
歌舞伎俳優の中村壱太郎(30)とアイドルグループ・乃木坂46の久保史緒里(19)が5日、ダブル主演を務める舞台「夜は短し歩けよ乙女」(6~22日、東京・新国立劇場中劇場)の初日を前に、取材会、公開舞台稽古を行った。
アニメ映画にもなった森見登美彦氏の累計発行部数160万部を誇る同名人気小説を舞台化。京都を舞台に、大学の先輩(壱太郎)が、恋する黒髪の乙女(久保)の気を引こうと必死に画策する奇妙な一夜を、ミュージカルを思わせるような楽曲、ダンスを交え壮大に描く。
歌舞伎の若手女形として注目される壱太郎。本作で、初挑戦となった男性役について「甲冑(かっちゅう)を着ずに戦場に出ているような感覚です」と表現し、「歌舞伎も緊張するんですが、それ以上の緊張とワクワクを抱いています」と胸を躍らせた。
タイトルの通り、乙女がさまざまな人物との出会いを通じ、縁を紡いでいくことが軸となる本作。久保は、グループメンバーのいない初の舞台で、ヒロイン役に挑むが「稽古中、受け身になってしまった部分があって…。乙女の軸を作ることができなくて、悩んでいたんです」と苦悩を吐露。グループのメンバーにも相談する余裕がないほどだったといい「不安すぎて、どうしようもなかったので。不安です…」とうつむいたところで、共演者から「すごいステキだよ、最高!」とフォローされ、「みなさんが、お優しすぎて。ほんとに救われています」と感謝しきりだった。
本作はコロナ禍での幕開けとなったが、壱太郎は「人間関係がつながっていくことで成り立つお芝居に、さまざまな舞台演出が入っているので、いまだに僕自身も気付けてないところがあると思う。ぜひ二度、三度見ていただいて、楽しんでいただきたい」と期待を込めた。