俳優・渡辺謙（６１）が１４日、東京・ＰＡＲＣＯ劇場で、主演舞台「ピサロ」（１５日～６月６日）の公開稽古を行った。昨春の上演ではコロナ禍で開幕が遅れた上に、緊急事態宣言発令により、４５回上演予定がわずか１０公演で中止に。約１年ぶりの再演も３度目の発令期間中となったが、スタッフ、キャストはＰＣＲ検査を３日に１回受けて本番に臨む。

　自ら「リベンジ公演」と位置づけて、「１人も感染者を出さずに、千秋楽まで行きたい。去年はもうちょっとでつかみかけていたので、３週間できちんとつかんで帰る旅にしたいと思います」と意欲。「外出もはばかれる時勢の中、ご覧いただくために足を運んでいただくのは、ある種、胸を痛めますが、届けたいものがある」と演劇愛を強調した。

　この日は主催者による代表質問のみだったが、阪神の熱烈ファンの渡辺は猛虎の快進撃に興奮を抑えきれない様子で、デイリースポーツの記者を見つけると歓喜のサムアップポーズ。「２時間くらいしゃべれるよ！！」と虎談義がしたくて、ウズウズしていた。