フジテレビ系「バイキングＭＯＲＥ」が２０日、歌手の華原朋美（４６）が１６日に、雑誌記者から暴行を受けるトラブルに巻き込まれていたことを伝えた。

　華原が都内でタクシーに乗っていたところ、雑誌記者の男から約３０分間追跡を受けたため、華原がタクシーから降りて男のタクシーに乗り込んで問い詰めたところ、肩を押され腕をつかまれるなどの暴力を振るわれ自身で通報。その後、男は駆けつけた警察官に暴行の現行犯で逮捕されたという。

　元埼玉県警捜査１課・佐々木成三氏は、現行犯逮捕について「現場に行った警察官が、記者が犯罪を行った明白性が間違いなくあったと。それで現場判断をして暴行罪で逮捕したということになる。さらに今回、被疑者に勾留がついているので、裁判所の方でもこれは被疑者の供述と現場の状況が一致しない、捜査の必要性があるという判断」だと解説。

　さらに、元警察官の立場として「車に乗り込むというのは推奨できない」と警告した。「１人の男性が乗ってるところに、男の警察官も多分１人で行かない。どういう人物かわからないし、もしかすると凶器を持ってるかもしれない。そこに女性が１人で乗り込むというのはとても危険ですし、これがタクシーじゃなかったら連れ去られた可能性もある」と忠告した。

　ＭＣの俳優・坂上忍が「これ危険予測もそうだけど、記者さんの言い訳がついちゃうってこと？乗り込んで来られて、身に危険を感じたから…というようなのも成立しかねない」と聞くと、佐々木氏は「そうですね」と肯定。

　自身の刑事経験の中で暴行が一番判断が難しいとし、例えば傷害だと傷を負っていることが証拠になるが、暴行は痕跡がないため双方の供述がグチャグチャになると説明。「ただ、明らかに暴行の明白性があったのはどっちかということで判断して記者が逮捕されたということはあると思います」と話した。