大阪府「これが大阪を襲っている大変な危機」「3倍の速度で重症者増」…対策会議で危機感あらわ

対策本部会議に出席した吉村洋文大阪府知事=14日夜、大阪府庁
対策本部会議に出席した大阪府・藤井睦子健康医療部長(右から2人目)ら関係者=大阪府庁
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 大阪府は14日夜、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、吉村洋文知事は冒頭、「感染拡大で非常に厳しい状況。重症化する速度も速く、医療ひっ迫は厳しい状況。府民の皆さんには不要不急の外出の自粛、県をこえる移動の自粛をお願いしたい。今後さらに人流を抑えることを徹底して働きかけていきたい」と強い危機感とともに訴えた。

 大阪府では14日、過去最多の1130人の新規感染者が判明。変異株の影響もあり、感染の急拡大が止まらない状況で、4月13日時点での重症者は233人となり、確保している重症病床使用率は95・1%に達した。

 中等症患者を受け入れる病院で重症者を継続して治療するケースが20人あり、この20人は重症病床使用率には含まれておらず、藤井睦子健康医療部長は、重症病床について、「確保している病床数を入院者がオーバーフローしている。(中等者が)軽症に転じるのではなく、どんどん重症患者が積み上がる状況。これが大阪を襲っている大変な危機です」と危機感をあらわにした。

 シミュレーションによると、「確保病床数を重症者が下回るのは、5月の末」という。

 3月20日時点で55人だった重症者数が4月13日時点では、233人となり、24日間で187人増加。藤井氏は「第3波と比べ、約3倍の速度で重症者が増えている」と説明。第4波では感染者における学生の割合が10%というデータも示し、「20代の人口あたりの感染者が、見たこともない規模の濃度となっております」と報告した。

 第3波では、60代以上、基礎疾患のある人が重症化しやすいという傾向があったが、第4波では、50代以下の若い世代の重症化のケースも増加しており、「20代、30代、40代が重症化し、気管挿管が必要になる例が出ている」とし、重ねて危機感を訴えた。

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