脚本家の橋田壽賀子さん死去 95歳 急性リンパ腫「おしん」「渡鬼」など
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「おしん」「渡る世間は鬼ばかり」など数々の名作ドラマを手がけた脚本家の橋田壽賀子(本名、岩崎壽賀子)さんが急性リンパ腫のため、4日に熱海市内の自宅で亡くなったことが5日、分かった。95歳。
「橋田文化財団」によると、橋田さんは2月下旬、東京都内の病院に入院し、治療に専念してきた。3月中旬、静岡県熱海市の病院に転院。今月3日、同市内の自宅に戻り、4日に息を引き取ったという。
故人の遺志により、通夜・告別式は執り行わず、5日、荼毘に付された。
橋田さんは1925(大正14)年、韓国ソウル生まれ。日本女子大国文科卒。早稲田大学文学部芸術科卒。1964年にTBS東芝日曜劇場「袋を渡せば」の脚本でデビューした。作品に大河ドラマ「おんな太閤記」「春日局」など多数。石井ふく子プロデューサーとともに100作以上を書き上げた「東芝日曜劇場」でホームドラマのジャンルを確立した。