「サンモニ」コメンテーター全員が五輪反対 開催賛成の議論なし

 TBS系「サンデーモーニング」が28日放送され、出演しているコメンテーター全員が東京五輪に反対を表明した。

 「風をよむ」のコーナーで、東京五輪の聖火リレーがスタートしたことが伝えられた。政治学者の姜尚中氏は「ここは引いて、もう一回、東北か福岡で日本らしい新しいオリンピックの形を示してほしい」と提案。「『なぜ東京でやるのか』という意味が(今回は)ないわけだから、東北か九州でやってほしい」と希望した。

 評論家・大宅映子氏は「東京に決まった時から反対でした。なぜ2020年の東京でやるのか。東京はないと思ってる。やるなら金まみれじゃない、しゃれたオリンピックをやってほしい」。朝日新聞論説委員の高橋純子氏は「(開催の)理念が明確でない。中止という選択肢を見て見ぬふりをせずに、議論していく。それしかない」とそれぞれコメントした。

 ハフポスト日本版編集長の竹下隆一郎氏は「五輪の意義を考えると賛成ですが、今回の東京オリンピック・パラリンピックは意義を考える以前の問題で、日本の悪いところが全部出てきてしまってる」と指摘。海外選手が参加せず、「日本の金メダルラッシュが起こるかもしれません」と予測した。さらに、問題は五輪後にあるとした上で「森(喜朗)さんの思い出作りのためだけにやってるわけではなくて、総括してゼロから社会を作り直していかないと。そういった重い課題が若い世代に突きつけられている」と眉をひそめた。

 番組のエンディングでは、キャスターの松原耕二氏が「意義を考えるよりも責任を考えるべき。(五輪を)開催して帰った選手が世界に(コロナを)広めて、みたいな。拡大するなんてことはあってはならない。コロナ下における五輪の責任というのが今後大きく問われる」と締めた。「五輪を開催する」方向でのコメントや意見は一切出されなかった。

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