森公美子 東日本大震災から10年の思いを語る「被災地で見て欲しかった」

 真剣な表情で被災地への思いを語る森公美子
 ミュージカル「GHOST」開幕を翌日に控え、会見に臨む(左から)水田航生、桜井玲香、浦井健治、咲妃みゆ、森公美子
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 仙台出身の歌手で女優・森公美子(61)が4日、東京・日比谷シアタークリエで行われたミュージカル「GHOST」(5~23日、同劇場)の前日会見で、東日本大震災10年の心境を問われ、思わず涙ぐんだ。声を詰まらせ、「まだ被災地の皆さんの心の中のかさぶたが取れてない状態。震災をポジティブに捉えることがまだまだできない」と話した。

 演出のダレン・ヤップ氏からは「風の電話を意識してくれ」と言われたという。「風の電話」は岩手県大槌町にある電話ボックスで電話とノートが設置され、故人に思いを伝えたり、気持ちを記せる。森は「相手が見えなくても自分を伝えるのは大切」と感じたといい、「コロナ禍じゃなかったら被災地で見てほしかったな」と、東北公演がないことを残念がった。

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