男女７人組ダンス＆ボーカルグループ・ＧＥＮＩＣの金谷鞠杏（１９）は、昨年９月、世界三大ミスコンである「ミス・ワールド２０２０」の日本代表に選ばれた。同年５月にグループはデビューしたばかりだったが、コロナ禍で活動に制限が続いたことがきっかけで、「自分の強みは何かと考えたら、得意な物がなくて…。縁のない世界ですが挑戦しようと思いました」と“畑違い”な大会に応募。８７８８人の中から栄冠をつかみとった。

　「自信が持てたというよりは、意見を発信することは大事だと価値観が変わりました。今までは周りに流されてましたが、ポジティブにもなれて。言葉使いも普通のＪＫだったのが、気を付けるようになりましたし」

　誉れ高い肩書を背負うことで、内面が磨かれた。日本代表の取り組みはコロナの影響で大幅に変更されたが、地方文化やＳＤＧｓについて学んでいるという。

　ＧＥＮＩＣとしては今月の「ＦＵＴＵＲＥＳ」を皮切りに、新曲を３カ月連続で配信リリース。当面の目標は日本武道館ライブに定める。「それぞれがセルフプロデュースをしてるのが強み。私は自称『しゃべるパワースポット』。相談を受けることが多いですし、いい考えをもらえたと思ってもらえる存在になりたいです」。独特の自己分析で個性を光らせている。

　◆金谷鞠杏（かねや・まりあ）２００１年１２月３１日生まれ。秋田県出身。身長１６７センチ。小学６年の時に雑誌「ニコ☆プチ」の読者企画でグランプリを獲得。２０１５年から地元でご当地アイドルとして活動。エイベックスの育成プロジェクトを経て、２０年５月にＧＥＮＩＣでデビュー。女優やモデルとしても活動。主な出演作は「義母と娘のブルース」、「Ｍ　愛すべき人がいて」など。