堂本光一 「SHOCK」1800回公演達成 自身のミュージカル単独出演記録を更新

 KinKi Kids・堂本光一(42)の主演ミュージカル「Endless SHOCK-Eternal-」が12日、東京・帝国劇場で上演され、通算1800回公演を達成した。自身の持つミュージカル単独主演記録1位を更新。2012年に死去した女優・森光子さんが「放浪記」で記録した、演劇の最多主演記録2017回という偉業も、いよいよ視界に入ってきた。

 常々、節目の数字に関心を示さない光一は、偉業にも「今日、起きるまで忘れてました」とおどけた。

 それは1公演1公演に全力を注いできたことの裏返し。「1つ1つの積み重ねには、お客さまひとりひとりがいらっしゃいます」と感謝の言葉を連ねた。KAT-TUN・上田竜也(37)ら共演者から渡された赤いバラは「1800」を意味する計180本。照れくさそうに受け止めた。

 本来ならば昨年3月30日に達成していた金字塔だが、コロナ禍で休演を余儀なくされ、1年遅れでたどりついた。「作品を愛するファンの皆さん、共演者、スタッフとともに乗り越えてきたという思いが強い」。非常時での達成に、特別な感慨をにじませた。

 森さんの持つ前人未到の数字も見えてきた。「自分と並べて語るなんて、めっそうもない」と首を振ったが、通算500回公演時、祝福に駆けつけてくれたことを鮮明に覚えている。「あれから1300回か…」。舞台人としての心得を教えてくれた大女優を思い、「森さんの支えがなかったらきっと今ここに自分はいない」と、神妙に振り返った。

 2019年3月の1700回達成時には故ジャニー喜多川前社長が劇場で見守っていた。天国の恩師に思いをはせて「『ユー、まだやってるの?』って言われそう」と笑い、「これからの人生、ずっとジャニーさんと一緒にいると思う」と、永遠の師弟愛を誓った。

 00年の初演から時代と共に生きた「SHOCK」。11年には東日本大震災で公演中止も経験し、今は疫病との闘いを日々乗り越え舞台に立つ。「1公演1公演、今日見に来てくださっているお客さんに、全てを届けたい」。エンターテイナーとしての揺るぎない哲学が、これからも光一を支えていく。

◆SHOCKの軌跡

 ▼2000年11月2日 ジャニー喜多川さん作・構成・演出の「MILLENNIUM SHOCK」開幕。堂本光一は帝国劇場史上最年少(21歳)の座長

 ▼06年 製作会見で光一がファイナルをにおわす。ファンの要望殺到で継続

 ▼08年1月6日 通算500回上演達成。森光子さんがお祝いに駆けつける

 ▼09年3月12日 623回上演。森繁久弥さんの帝劇単独主演記録を23年ぶりに更新

 ▼13年3月21日 1000回上演。東山紀之と堂本剛がお祝い

 ▼14年10月26日 1208回上演。松本幸四郎(現白鸚)の「ラ・マンチャの男」の1207回を超え、ミュージカル単独主演記録を更新

 ▼17年3月31日 1500回上演。東山と森公美子がお祝い

 ▼19年7月9日 ジャニーさん死去。9、10月の大阪はジャニーさん不在での初の公演に

 ▼20年 ジャニーさんのクレジットが「エターナル・プロデューサー」に。9・10月の大阪公演で「Endless SHOCK -Eternal-」初上演

 ▼21年2月1日 映画「Endless SHOCK」公開

 ▼同2月12日 1800回上演

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