LiSA 初の大賞 鬼滅の刃と相乗効果「わたしはわたしの責務を全うできれば」

 「第62回日本レコード大賞」(日本作曲家協会主催)の最終審査会が30日、都内で開かれ、歌手のLiSA(33)が、日本映画の歴代興行収入1位を更新した大ヒットアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の主題歌「炎(ほむら)」で初の大賞に輝いた。最優秀新人賞は演歌歌手の真田ナオキ(31)が受賞。また、新設の「特別栄誉賞」を贈られた嵐が初めてレコ大に出演し、パフォーマンスを披露した。

 名前を読み上げられると両手で顔を覆った。涙が止まらない。こらえきれない様子のLiSAは「こんな所に立てる未来があるとは思わずに、歩いてきました。うれしいです…ありがとうございます」と声を震わせた。

 「鬼滅の刃」との相乗効果で、栄光をつかみとった。「炎」が主題歌の「無限列車編」は興収324億円を記録し、歴代1位になったことが28日に発表されたばかり。2020年を象徴する社会現象となった「鬼滅」が、音楽界と映画界で大輪の花を咲かせた。

 LiSAを大ブレイクへと導いたアニメ版「鬼滅」の主題歌「紅蓮華」では38冠を達成。映画のストーリーに沿って自身で作詞した「炎」はさらに勢いを増し、史上最速となる発売7週でストリーミング再生1億回を突破し、既に55冠だ。

 3歳の頃からピアノを習い、音楽に慣れ親しんだ。小中学校の頃にはテレビで歌い踊るSPEEDをせん望のまなざしで見つめた。今でもカラオケで持ち歌にしているSPEEDは、レコ大で新人賞と優秀作品賞に選出されているが、大賞歴はなく、憧れの存在を超えての受賞だ。

 番組後には、鬼滅の人気キャラ・煉獄杏寿郎の言葉を借り「これからも、わたしはわたしの責務を全うできれば、と願うばかりです」とコメントを発表した。来年はソロデビュー10周年。節目を前に、列島の年の瀬を炎で照らし、音楽史にその名を刻み込んだ。

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