こん平さん死去 師匠・初代三平さんの妻・香葉子さん無念「私より先に…」

 林家こん平さん
らくご卓球クラブ15周年記念で笑顔を見せる(左から)林家こん平さん、三遊亭小三遊、海老名香葉子さん=2002年5月
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 日本テレビ系の演芸番組「笑点」などで知られた落語家の林家こん平(本名笠井光男=かさい・みつお)さんが17日午後2時2分に誤嚥性肺炎のため亡くなっていたことが、21日、分かった。77歳。所属の落語協会が発表した。19日に家族葬が執り行われた。

 こん平さんは1943年新潟県生まれ。58年に初代林家三平さんに弟子入りし、66年の「笑点」スタート時から大喜利コーナーにレギュラー出演し、人気を博した。

 初代三平さんの妻・海老名香葉子さん(87)は、この日、事務所を通じてコメントを発表。入門当初のこん平さんを「十五才の時 新潟から初代林家三平の五番目の弟子として内弟子となり、修行中は一直線の真っ直ぐな子で、前座時代師匠方によく気のつく先きが楽しみと言われた子でした」と振り返った。「笑点」で人気者となり、多忙になっても「必ず毎日顔を出すか電話を入れる子でした」と律義だった姿を回顧した。

 80年に三平さんが54歳の若さで亡くなった後は、当時37歳だったこん平さんが一門を支えてきた。時に酒でトラブルを起こしたことも交えながら、「大勢の先頭に立つ身になり」奮闘したこん平さんが「私に寄り添って一門を支えていたのも確かです」と感謝した。

 「笑点」で人気を確かなものにした矢先の病魔との闘い。「全快をみせずに老いた私を置いて逝ってしまいました 十六年の病と戦い安らかに旅逝ちました」と無念の思いもつづった。「林家を守り貫けたのもこん平の力大です 六十二年間の林家の門下生として立派に尽くしてくれたことを誇りに思います」と賛辞を送ったが、「でも老いた私より先に逝くなんて哀しいことです」と10歳下のこん平さんの死を嘆いた。

 最後は「天国で師匠!と言って甘えていることと思います」と亡き夫とまな弟子に思いを馳せた。「長い間 ご贔屓下さいました皆々様にお礼を心から申し上げます」と締めくくった。

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