太田光 父親が亡くなってから名誉を傷つけた…「僕自身がもどかしい」
爆笑問題の太田光が21日、都内で記者会見を行った。出身校の日本大学芸術学部に裏口入学したとの虚偽の記事を「週刊新潮」に掲載され、名誉を傷つけられたなどとして、発行元の新潮社に約3300万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めた民事訴訟について判決が言い渡され、太田側が一部勝訴した。
都内で会見を開いた太田は、新潮社に440万円の賠償命令が出たことについて「金額は別に。お金を取りたいということではない」とお金が目的ではなかったとした。「社会的意義としてこういうことが前例となることはすごく重要なので。440万円もらっても私には一銭も入らない。お小遣い制ですから」と笑わせた。
それよりも父親の名誉が重要だったようで、太田は「おやじに関して言うと、あの記事で一番いやだったのは…うちのおやじの名刺ですね。父親は建築をやっていた。若いときに会社を起こした。僕が生まれる前です。おやじは太田三郎。僕が光で『三光社』。おやじにとってその会社は宝物だったと思うんです。『三光社 太田三郎』という名刺をそのまま誌面に載せて、おやじがいかにもヤクザとつながりがあって、ぼくを溺愛してヤクザにぺこぺこ頭を下げて、お金を払って息子を大学に入れたという」と記事を振り返り、「おやじが一番大切に思っていたであろう三光社という名前が入った名刺を誌面の真ん中に置かれた」と冷静な口調で語った。
太田は「おやじは一般の人。僕はタレントですから何をやられてもある程度はしょうがないけども。そこの部分が、生前、親孝行できなかった自分としては死んでからも名誉を傷つけたというのが、僕自身が傷つけたことはもどかしいし、申し訳ない。いくら雑誌を売るためであってもしてほしくない。(週刊新潮の)編集長さんに思いが届いていればいいという希望はあります」と述べた。
