人間国宝・坂田藤十郎さん死去 記憶に残る51歳下舞妓との密会報道と堂々対応

 坂田藤十郎さん=2015年撮影
「フライデー」騒動で会見する坂田藤十郎さん(当時は中村鴈治郎)=2002年6月
「フライデー」騒動で会見する坂田藤十郎さん(当時は中村鴈治郎)=2002年6月
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 人間国宝で歌舞伎俳優の坂田藤十郎さんが12日午前10時42分、老衰のため都内の病院で亡くなった。88歳。京都市出身。松竹が14日夜、発表した。14日、親族だけで密葬を執り行った。

 二代目中村鴈治郎の長男。実妹は女優・中村玉緒(81)、妻は宝塚出身の女優で、国土交通相、参院議長も務めた扇千景さん(87)。何度か浮き名も流したが、記憶に残るのは、人間国宝となって8年後の2002年の“ご開帳”騒動だった。

 当時70歳。51歳年下、19歳の舞妓とのツーショットやホテルでの密会写真をフライデーに掲載された。藤十郎さん(当時は中村鴈治郎)がバスローブの前を広げて自身の“国宝”を開帳し、舞妓を見送る写真まで激写されていた。

 週刊誌発売当日に会見した藤十郎さんは、「歌舞伎が大好きな人で、私を応援してくれているグループのリーダー。私も彼女の芸を応援している」とにこやかに説明。芸の肥やし、という指摘には「そんなことを思って女性と付き合ったら絶対にいけない」と女性を大切にしなければ男ではない、と言わんばかりだった。

 この“事件”を「こんなことは男の世界ではどこにでもあるこっちゃ」とうそぶき、当時国土交通大臣だった扇さんの反応を聞かれると、「(愛人報道を)笑っていました。別にどうってこともない」と涼しい顔。堂々とした姿が印象的だった。

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