吉村洋文知事と松井一郎大阪市長が３日、大阪の夜をイルミネーションで彩る「大阪・光の饗宴２０２０」開宴式に出席。大阪のメーンストリートである御堂筋イルミネーションの点灯式を行った。

　大阪都構想の是非を問う住民投票が１日に否決されてから、２人揃って市民の前に姿を見せるのは初めて。吉村知事は、まず、反対、賛成にかかわらず、一票を投じてくれたことに感謝を述べ、今年で８回目を迎える同イベントについて、松井市長とも相談の上、「コロナ禍だからこそやろう。元気づけていこう」と決めたことを説明。『希望の光』というテーマのもと、「パワーがあるのが大阪。寒い冬、皆さんで盛り上げっていきましょう」と集まった人たちに呼びかけた。ゲストとしてＬｉｔｔｌｅ　Ｇｌｅｅ　Ｍｏｎｓｔｅｒもスペシャルライブを行った。

　吉村知事が「橋下さん（橋下徹元大阪市長）、松井さんとたまにカラオケ行くんですけど、この２人、僕もですけど、まぁ歌が下手で。どうやったら上手く歌えるかなー、とそれを（リトグリの皆さんに）聞いて、今日は帰りたいと思います」とジョークまじりに話し、松井市長が「吉村さん、そんなレベルの高いこと言わんと、小学校の音楽からやり直しなさい」とツッコミを入れ、会場を沸かせる場面もあった。

　点灯式には関西経済連合会会長らも出席。松井市長は「これからも知事、市長を盛り上げていきたい」という言葉に、「（都構想の結果に）落ち込んでるんじゃないか、励ましてもらって。元気もらいました」と自虐まじりにスピーチ。式典後の囲み取材では、記者からこのことについて質問されると、「落ち込んでるんじゃないか、って慮ってもらってうれしいです」と苦笑。「まあ、（都構想は）悔いなくやったんで。これ（このイベントも）府市一体だからできたんで、こういうことを続けられる大阪でありたいと思います」と話した。