米山隆一元新潟知事 菅首相「まんべん無く選んで」に疑問…法の趣旨を無視している

 米山隆一元新潟県知事が27日、ツイッターに新規投稿。菅義偉首相がNHK「ニュースウオッチ9」に26日に出演し、日本学術会議が推薦した会員候補6人を任命しなかったことについて「まんべんに選んでほしいと思ってる」などと発言したことに異を唱えた。

 菅首相は、有馬嘉男キャスターから「日本学術会議任命拒否について国民は説明が欲しいと思っている」と聞かれ、「説明できることと出来ないことがある。105人の人を学術会議が推薦してきたものを政府は追認しろと言われてる。民間の人も若い人も、地方大学をまんべんに選んでほしいと思ってる。出身大学を見ると限られている」などと答えた。

 米山氏は「学術会議法17条は『優れた研究又は業績がある科学者』としているので、『若い人』(まだ業績がない)や、『民間の人』-民間企業の研究者(通常社内の産業的業績で学術的業績ではない)が少ないのは当然です。多数の研究者を擁する東京大学と、教育に特化した地方の大学で差があるのも当然でしょう」と明確に説明。

 続くツイートで「それを『まんべんなく選んで欲しい』と言うのは法の趣旨を無視して、総理大臣の希望に従わなければならないと言っている事になります。又、菅総理の希望がそうだとして、6人を拒否したからと言ってまんべんなく選ばれる事にはならず、矢張り理由にはなりません。法治主義を無視した独裁と思います」と指摘した。

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