高田賢三さん死去 仏にも悲しみ…文化相「最初に頭角を現した日本人デザイナー」

 「KENZO(ケンゾー)」ブランドで1970年代から世界のファッション界を先導した服飾デザイナーのレジェンド、高田賢三(たかだ・けんぞう)さんが4日、新型コロナウイルス感染のため、パリ郊外の病院で死去した。広報担当者が発表した。81歳。兵庫県出身。9月上旬に感染が判明、入院治療を受けていたが、回復はかなわなかった。日本人デザイナーとして世界の舞台で活躍した先駆けの死に、多くの人々が悲しみに暮れた。

 高田さんがその死まで長年在住し、活躍したフランスにも、悲しみが広がった。

 バシュロ文化相は「パリで最初に頭角を現した日本人デザイナー」、「誰にも見分けられるスタイルで、文化の結合が特徴だった」と公式声明。パリのイダルゴ市長は「パリは今日、自身が生んだ息子の一人の死を悲しむ」とツイートした。

 パリコレ主催団体のラルフ・トレダノ会長は「東洋と西洋を融合し、ファッションの新たなページをつづった一人であることは明らか」、KENZOブランドを傘下に入れた「モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」のベルナール・アルノー会長は「ファッションに軽やかな詩的感覚と心地よく自由な雰囲気をもたらした」と称賛。フィガロ紙は「フランスと西洋は、洗練された素材や繊細な色調、花のモチーフに魅了された」と振り返った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス