石原プロ代表・石原まき子さん 思いはせるは…渡さんと裕次郎さんの再会
昭和の大スター・石原裕次郎さんの妻で、芸能事務所「石原プロモーション」の会長を務める石原まき子さん(87)が30日、報道各社に手紙を送付し、8月10日に肺炎のため78歳で死去した同社相談役・渡哲也さんについて、死後初めて言及した。裕次郎さんと渡さんが出演した、酒造メーカー「宝酒造株式会社」のCMが今年で50年の節目を迎えたことなどにも触れ、渡さんの死を改めて悼んだ。
裕次郎さんを慕い、亡き後は石原プロのリーダーとして遺志を継いできた渡さん。その渡さんと二人三脚で事務所を牽引してきたまき子さんが、頼れる存在だった渡さんへの思いを表した。
渡さんの生前の希望で、密葬は家族のみで静かに送り出したことや、「偲ぶ会」なども行わないでほしいとの遺言があったことを改めて説明。「ご家族、会社が徹底して故人の希望に従い、密葬を八月十四日に執り行い、四十九日法要を九月十六日に家族のみで執り行いました」と経緯を報告。「故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます」と記した。
まき子さんは、渡さんが亡くなる直前の7月17日、石原プロを来年1月16日に解散することを発表。この日の手紙でも「株式会社石原プロモーションの業務変更と会社名の変更新会社事務所の決定、俳優さんの所属先も加えて順調に進行中でございます」とした。
また、裕次郎さんと渡さんのCMを50年にわたり継続してきた、宝酒造への深い感謝も表明。「一九七〇年石原で始まり今年二〇二〇年渡さんで終え五十年の節目となりました」とつづった。
「本人も全てを終えさせていただき石原の居る来世に旅立ちさせていただきました。長い間本当に有難うございました」と、天国での“師弟”の再会に思いをはせたまき子さん。最愛の夫が認めた“最愛の愛弟子”との別れを締めくくった。
