内海桂子さん死去 97歳 芸歴80年超、女性漫才師草分けが逝く…

内海桂子さん
「初舞台から80年を祝う会」で三味線を披露する内海桂子さん=2018年11月28日
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 女性漫才コンビ「内海桂子・好江」で知られる漫才師で漫才協会名誉会長の内海桂子さんが22日に多臓器不全で亡くなったことが28日、分かった。97歳。所属のマセキ芸能社がHPで発表した。通夜、葬儀は近親者で執り行った。歩行困難などの症状のため、1月末ごろから都内の病院に入院していた。100歳を目前にした漫才界の“レジェンド”が世を去った。

 内海さんは16歳で漫才初舞台を踏み、芸歴80年を超える現役最高齢の芸人だった。1950年に女性漫才コンビ「内海桂子・好江」を結成。好江さんが胃がんで1997年に亡くなるまで、48年間コンビを組んだ。三味線、歌の合間に、年下の好江さんが“きっぷのいい”江戸弁で桂子さんに突っ込むスタイルで人気を呼んだ。

 桂子さんは1999年、事実婚状態だった24歳年下のマネジャー・成田常也さんと77歳で結婚した。出雲大社で挙式し、「棺桶担ぎ・墓守を雇った」と大照れだったが、実は戸籍上では初婚だ。1941年、20歳の時にコンビを組んでいた高砂家と志松との間に長男が誕生。1946年にも林家染芳との間に長女をもうけたが、戦後の混乱で婚姻届が受理されず、未婚となっていた。

 内海さんは、漫才以外にも映画・ドラマ・バラエティー番組などで活躍した。「内海桂子・好江」時代も時事ネタが得意だったが、2010年からはツイッターでの情報発信を始め、フォロワーが50万人に迫る人気ぶりだった。

 直弟子に笑組、ナイツらがおり、俳優志望だったウッチャンナンチャンも、横浜放送映画専門学院(現日本映画学校)在学中に講師だった内海さんが漫才転向を勧めた。所属事務所の後輩となり、弟子扱いしていた。

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