日本映画4監督による「シネマラボ」 第1弾は本広監督の「ビューティフルドリーマー」

 日本映画の第一線で活躍する本広克行監督(55)、押井守監督(69)、小中和哉監督(57)、上田慎一郎監督(36)が参加する映画実験レーベル「Cinema Lab(シネマラボ)」が発足し、第1弾作品として本広監督の「ビューティフルドリーマー」が11月6日に公開されることが11日、分かった。1960~80年代の日本映画をけん引したATG(日本アート・シアター・ギルド)に着想を得た監督絶対主義レーベルが、ウィズコロナ時代の日本映画界に新風を吹かせる。

 記念すべき第1作「ビューティフルドリーマー」は、未完に終わったフィルム「夢みる人」の脚本を新たに映画化しようとする大学の映画研究会を描く青春映画だ。

 本広監督にとっては、SF研究会が舞台の「サマータイムマシン・ブルース」(05年)、演劇部が舞台の「幕が上がる」(15年)に続く部活もので、原案となる「夢みる人」は押井監督が執筆。本広監督は「自分なりの『実験』として、エチュード(即興)という形で映画の中のせりふをリアルに演出させてもらいました」と本作での試みを明かした。

 主演の小川紗良(24)は早大在学中に女優、インディーズ映画作家として注目を集め、ドラマ「ブラックスキャンダル」(18年)、朝ドラ「まんぷく」(同)など女優として活躍。長編映画監督デビュー作「海辺の金魚」も公開を控えている。

 本広監督は「自然と出る演出する言葉を知っているのと、信じた事に周りを巻き込んで猛進して行きそうな強いまなざしが今回の主演に絶対に必要な人でした」と、小川を抜てきした理由を説明。

 小川は「あの頃(大学時代)を追体験するような日々でした。映画サークルって、いろいろな珍事件が起きるんですよ」と撮影を振り返り、ウィズコロナ下の公開に「2020年、思いがけずこの映画は『癒やし』になるかもしれません。人と人との距離の近さが生む珍事件たちに、ぜひ心をふっと緩ませてみて」とアピールした。

 共演は斎藤工、秋元才加、升毅ら。

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