ALS患者嘱託殺人医師 「ドクター・キリコ」に憧れか 患者女性は父親に「遺言書」

 大久保愉一容疑者のツイッターの投稿(画像の一部を加工しています)
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 京都の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の嘱託殺人事件で、ALS患者の林優里さん=当時(51)=が、自身の死後の手続きを記した父親宛ての「遺言書」を作成していたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。事件当日に向けて決意を固め、家族や関係者に負担を掛けないよう入念に準備を進めていたとみられる。

 捜査関係者によると、「葬儀はしなくていい」「貯金は事後処理に使ってほしい」という趣旨の内容が書かれていた。事件が起きた昨年11月に近い時期に書かれたとみられ、父親の手に渡っていた。

 また、逮捕された仙台市泉区の医師大久保愉一容疑者(42)は、自身のツイッターで2013年以降、故手塚治虫さんの人気漫画「ブラック・ジャック」のキャラクター「ドクター・キリコ」に何度も言及しており、安楽死を実現する医師を目指す考えを示していた。ドクター・キリコは、高額の報酬で安楽死を請け負う医師。

 大久保容疑者は14年1月には「俺がもしも開業するなら、ドクターキリコしかないなといつも思う。自殺ほう助になるかもしれんが、立件されないだけのムダな知恵はある」と自信を見せていた。

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